「乃崎さんのついた嘘」

劇団イナダ組 第32回公演 「乃崎さんのついた嘘」
1月28日 ソワレ やまびこ座

すっかり今更の感もありますが、ようやく書けましたので続きに。


古い家に一人暮らしをするシズ江。自分たちのことしか考えてない子供達。
一人暮らしの老人相手に言葉巧みに近づき親身な感じで接する詐欺まがいな安富ファンドの営業マン乃崎。それらを冷静に見つめる奈美。
シズ江の乃崎に対する絶対的な信頼感に乃崎が取った行動は・・・

騙しきれない乃崎の心の隙間をシズ江は見抜いてたからあんなに信頼してたんだろうか。
結果的に子供達と暮らさず、他人である奈美と暮らしているのもまた切なくじんわりと伝わる。

やはり棚田さんの存在感が大きい。
スター棚田がいると、グッと芝居が締まってくる。
今回は、素絵さんのおばちゃんがすごくいい味で好きだった。
Jの登場シーンでプロレス技は最前だとすごい迫力だった。
客演の黒さんがモノマネももちろんすごいけど、冒頭のおじいさん役と胡散臭い青柳との演じ分けがすごかった。
今後もイナダ組に出て欲しいな。また観たい。
あと、ようやく観られたイナダ組での河野。
ちょっと頼りない旦那役がはまっていていい味出していた。

最前ならではの発見もあった。
携帯や電話のシーンで、聞こえてくるスピーカーがその役者の立ち位置によって違って、あんなところにスピーカーを仕込んであるんだってのがわかっておもしろかった。

次回の亀屋はえんかんオンリーなので、観られないのがなんとも・・・
そうなるとロードツアーはぜひとも観たい。
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