「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム」

2004/05/20 Thu 22:08
カコ



真ん中あたりのシゲの葛藤はなんだか長く感じた。
土方と桂の間で説得しながら、結局自分で決断して吉田として桂を逃がして
土方に斬られてしまうところはよかったけど。
それでシゲ自身前向きになれたというのがハッキリしててよかったと思う。
聞くところによると、札幌ではこの辺が違ったらしいですね。
それにしても刀好きなのに何でいつも振り回せないんだろうかシゲは…

芹沢鴨はすごくよかった。破天荒な割に切なくてねぇ。
ただ前過ぎてせっかくのお梅のところが見づらかったのが一番残念。
翌日、シアテレで十分確認しました。
古高は、あれだけ連呼されたさすがにツボ。「俺だい、古高俊太郎だい」

音尾くんの沖田と桂の演じ分けはさすが。
若い沖田の「山南さ〜ん」というやわらかな笑顔の中の狂気と桂の重厚な感じ
この人はやはり一番の役者だ。ほんと幅広いよね。
あとやはり魚ネタ。全身で来るとは意外。でも、1回で十分だったかも。

大泉さんの土方。大泉さんが演じるちょっと悪役というか策士。
実は個人的に1番ハマる役柄。
ビデオで見たイナダ組の『蒼き狼』がすごく好きなもので、この手のには滅法弱い。
そして、土方が「坂本龍馬」を演じていたというのが結構斬新。
羽織を裏返して切り替えるところなんかいい演出だなと思った。
目の前で「よう聞け、おんしゃー」と言われたらすごいド迫力。
シアテレのアップで気づいたけど、大和屋のときが一番タチ悪いいい顔してた。

ここに来てニューキャラの藤堂平助はなぜに高橋英樹調だったのか?
カーテンコールの挨拶でも高橋英樹だったものなぁ。
第二部の歌謡ショーの実現はぜひジャンボリーで(笑)

リーダーは今回割と抑えめ。近藤はあってたと思うけど、宮部の「ばい」はうーむ…
モリの海は『ミハル』に続き自ら着ぐるみ担当ですか?

音楽も「各駅停車」を除いては、ドラバラで繋がりができたターナーカーと下川さんによるオリジナル。
オリジナルになったことはいい。ちょっと蟹頭っぽいなとも思うけど。
ただ照明は断然WARの方がよかった。
芝居全体はWARより、主役シゲの意志が最終的にハッキリしてたLOOSERの方が好き。

祭に関しては、道外人だけど、こんなイベント的な感覚ではなくもっと普通に芝居を見たかった。イベントは夏あるんだからさ。

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